これまで右肩上がりだったスマートフォンのマーケットが鈍化しています。NTTドコモ・au・ソフトバンクの契約者の伸び率は緩やかな比率ですが鈍化し始めています。

今回は【スマートフォンの「ゼロ円販売禁止」によってマーケットはどのように変化してきているのか】について掘り起こしてみましょう。

0円販売禁止の影響

これまでスマートフォンマーケットを後押ししていたのが「ゼロ円販売」でした。これが規制強化されたのです。総務省の決断によって、好調だった家電量販店のスマートフォン販売も翳りを見せています。中には前年比でマイナスのところもあるようです。

大手携帯電話が主流であったマーケットは一変してきています。注目されるのはSIMフリー端末です。SIMフリー端末のことを少し説明しておきましょう。SIMカードがスマートフォンに入っています。

そのSIMカードにはキャリアや機種毎の制限があってロックされているのです。このロックが解除されている端末がSIMフリー端末だということです。

SIMフリー端末がいいのは、SIMカード1枚あれば、いろいろな端末を自由に使えるからです。これまでキャリアの縛りに嫌気がさしていた先進的なユーザーはこのSIMフリー端末に乗り換えています。

維持費も安いですから、高額な金額を支払うのは馬鹿らしいのです。長年使っていてもメリットもないですから、そっぽを向かれるのも当然です。

再びマーケットが拡大している理由は業者の頑張りにあり

0円販売禁止によって急速にマーケットは冷え込みましたが、最近は再び拡大傾向を見せています。その理由として考えられるのは、最近コマーシャルでみることが多くなった「UQ mobile」とか「Y!mobile」です。

こういった大手の携帯電話会社のサブブランド契約者が増えてきているのもあります。またMVNOと呼ばれる格安SIM事業者の頑張りもあるでしょう。スマートフォン市場でもSIMフリー端末の比率は今や全体の四分の一程度のシェアになってきています。

国内メーカーは主導権を握れていなく台湾や中国製が元気!

SIMフリー端末で強いメーカーは、「Huawei Technologies」です。台数別のシェアでは4割ほどの比率になっています。好調の理由は「P9シリーズ」のヒットがあります。これがシェアの拡大の理由です。

一時期破竹の勢いがあったのが「ASUS」。「Huawei Technologies」に追い抜かれてしまいました。新製品の「ZenFone 3シリーズ」を投入していますが、なかなか「Huawei Technologies」の背中は見えてきていません。

中国メーカーと台湾メーカーがマーケットリーダーになっています。「Huawei Technologies」と「ASUS」でSIMフリー端末の6割のシェアになっています。「プラスワンマーケティング」は元気がありません。「Motorola Mobility」に抜かれてしまうほどです。

日本のメーカーはというと、壊滅状態。ガラケーと揶揄されることからもわかるでしょう。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が遅れてしまったのが大きいです。

しばらくは中国や台湾メーカーの独壇場かも

スマートフォンの「ゼロ円販売禁止」によってマーケットはどのように変化してきているのかをご紹介しました。マーケットはSIMフリー端末が台数を伸ばしています。国内メーカーは主導権を握ることはありません。新規開発を断念したメーカーも多いです。しばらくは中国・台湾メーカーの独壇場になると思われます。